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Replog!大阪のITサービス会社Rep1代表のブログ

レップワンについて・・・その1

2006.08.07 カテゴリー: 会社運営

今回からはレップワンについて書こうと思う。
まず最初は現在のコア事業、”IT技術者派遣”についてである。そもそもの事業発足のきっかけは、私自身も派遣される技術者であったことにさかのぼる。そのときに感じていた業界の問題点を解決すべく事業を開始した。宣伝も兼ねて、レップワンのIT技術者派遣事業の3つの”売り”を挙げる。
1.正社員スタッフ派遣であること
2.売り上げ・コストのオープン化
3.同等スキルであれば、他社よりも高い報酬を

それぞれについて詳細と理由を述べる
1.正社員スタッフ派遣であること
正社員でも、派遣社員でも労働者が報酬を得るのは、自分の時間を提供するからである。時間あたりに提供される付加価値が高いか低いかによってその労働価値=報酬は決定される。その点において契約形態は関係ない。
派遣社員というスタイルで労働環境を自由に選んで働くのもよい。だが、テンポラリーワーカーを派遣するだけの会社は寂しいじゃあないか。せっかくわが社の求人広告に反応をもらって、面談し、事業参画の意思をいただいた人材をなぜ、有期的な契約で終わらせてしまうのかい。もっと長い目で会社を見ておくれよ。という浪花節によるものである。
レップワンの契約締結基準はいたってシンプルで、
面談時の感覚 と 契約条件 への双方の合意。
である。お互いの信による正社員契約はリスクであるわけがない。スタッフは同志・仲間である。との信念からである。仲間に対して、社会的保障や信用を与えるのは会社として当然の行為である。
 
2.売り上げ・コストのオープン化
私が派遣技術者として稼動していた際、エンドユーザから頂いている金額が2つの会社を通すことによって半額以下になっていた。なんたることだ!
技術者は自分の一月の稼動単価を知らなくていのか!!??
という強い憤りによるものである。単価は隠していてもひょんなことからエンドユーザが技術者に言うし、契約書を見れば明らかになるものだ。私は自分の一月あたりの価値がわからない技術者=プライシング感覚がない技術者を育てたくはない。だからレップワンの社内スタッフはおのおのの契約単価を誰もが知ることができる。
さて、人材派遣事業の利益は
お客様から頂く売り上げ(S)−人件費(C)−各種経費 (L)
=利益 ( P ) 
で成り立っている。
 
会社の利益(P)を上げるためには
1.(S)をあげる
2.(C)or(L)を下げる
ことである。
社内スタッフ皆が会社の利益の仕組みを認知し、志と感覚を共有することが強力な人材集団を作り出すのだ。
 
3.同等スキルであれば、他社よりも高い報酬を
レップワンのスタッフは業界1年生、2年生、エントリクラスのエンジニアも多い。ただ、私の見る目が確かであったのか、向上心のある非常に優秀なスタッフが多い。私の能力から言っても、奇跡の求人である。自画自賛はともかくとして、人材派遣事業の損益計算基準は上記式によって明らかにした。
つまり売り上げ(S)が一定でも、各種経費(L)を抑えれば人件費(C)をあげることができるのだ。
具体的には
 a.事務所の簡素化
 b.間接部門の効率化
  b-1.総務・経理を簡素化
  b-2.営業部門を簡素化
 c.明示的な合意に基づく組織運営
  ・・・etc
 
を実施している。
a.事務所の簡素化
現在のレップワンの事務所はマンションの一室である。そこに私も住んでいる。人材事業をする限り、大手派遣会社のような一等地の華美な事務所は必要ない。人材研修が必要なら、家賃の安い土地で集中的に行うなり、外部教育機関を利用すればよいのだ。会議を行うなら、貸会議室を利用すればよい。今はNW時代。どこでも仕事はできる。最終局面だけ顔をつきあわせればよい。
b.間接部門の効率化
b-1.総務・経理を簡素化
総務・経理は現在のところ私一人でやっている。売り上げに直接関わらない部門=コストセンターを極小化することは利益を上げることよりたやすい、と思う。
複雑な給与計算は年棒制と報酬プログラムによって解決し
月の帳簿付けや出納チェックは顧問税理士事務所にアウトソースする。
総務部門に関しては、社内の気づいた人、言いだしっぺがカバーして、ルールを作ればよいのだ。 
とある有名ファンドマネージャが言っていた。
 「節約にまさる投資なし」
である。社内のコストセンターをどう切り盛りするか、経営者の判断である。
b-2.営業部門を簡素化
私の尊敬する経営者に、松井証券社長の松井道夫さんがいらっしゃる。ご存知のとおり、外交営業マンを全撤廃し、いちはやくオンライントレードシステムを作り上げたお方だ。営業のミッションは数字を追いかけることではない。”売れる仕組み”を作ることだ。必要な業務は、「本日何件訪問しました。何件電話しました。」ではない。「私がいなくても売れるシステム・企画を考えました!」である。私は、
売れる仕組み=マーケティング
と理解している(誤認識と思われる方、是非ご一報、ご教示をお願いいたします)。そのため、実力のわからない営業人材にコストをかけるより、仕組みを考えることのできる人材が必要なのだ。
c.明示的な合意に基づく組織運営
レップワンは私が一から作っている会社だ。その中で社内文書は特に、明示的合意 or 拒否を求める文書が多い。意味のわかならい理由のよって、業務をやらされている、会社にはしたくないのだ。おのおのが合意の範囲で活動できればよいのだ。
やらされている、より、やりたい。を。
である。あくまで明示的な意思決定によって運営される組織を目指している。世間の常識はRep1の非常識。くらいのスタンスで運営している。最終的な責任はすべて私がとる。レップワン号の船長は私 福田兼児である。その覚悟において、社内スタッフに合意を求める。つまり、この項に書いたa〜・・・について、スタッフが合意すれば他社に先んじることができる。また、notの場合はそのとき考える。ワンマン経営、我が我がにならないよう心がけている。が、私の朝令暮改は日常茶飯事である。走りながら軌道修正すればよいのだ。
以上が、現在のレップワンIT技術者人材派遣事業の標準ルールである。これは今後の展開や規模によって変わっていくこともあるだろう。ただ、”私が正しいと信ずるRep1’s Way”を貫いていくことは今後も約束される。
他社の人材派遣会社で稼動されている方がこの投稿をご覧になっていたら是非ご意見を頂きたいと思う。
 
次回は、「コア事業分析と課題について」書きたいと思います。

プロフィール

株式会社レップワン
代表取締役 福田兼児

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