MENU

人が人を呼び、仕事が仕事を呼ぶ会社

Replog!大阪のITサービス会社Rep1代表のブログ

アウトソーシングの行方

2006.11.19 カテゴリー: コメント

気になる記事を発見しました。
日経ビジネスアソシエ 11/28臨時増刊より要約
===
2005年4月 ソフトバンクBB(ソフトバンクグループのブロードバンド通信会社)は男女2308名の新入社員入社式を行った。
端を発したのは前年の2004年1月に、ソフトバンクBB顧客情報に関する情報漏洩・恐喝事件が表面化したことである。
犯人は逮捕されたが、犯人に同社コンピュータへのアクセスID、パスワードを教えたのは同社で働く派遣社員であった。
事件発覚後から同社は、セキュリティに関するおよそすべてのことを施したが、
・人が情報を持ち出すことを完全に防げない
・最大の弱点は「人」

が、ソフトバンクBBの出した結論であった。
 
そして、アウトソーシングの徹底的見直しを
・正社員化の推進
・それに伴う外部委託との決別
という形ではじめた。
事件前は、業務委託会社や人材派遣会社などから約2000人が様々な業務を担っていたが、2005年秋にはほとんどを正社員に切り替え、その受け皿として、2308名もの新入社員の採用となったのである。
派遣社員による裏切りを経験したソフトバンクBBにとっては
・人件費の膨大化
・派遣社員によって提供されていた専門的サービスの低下

のリスクをとってでも、内部統制を強化しなければならなかったのだ。
結果、社員の年齢構成はいびつになる。経験の少ない若手をどう育てるか、管理職の人材が絶対的に足りない・・・。
実際に、中堅クラスを大量中途採用し、事件後の採用数は1600人。事件前に1700人だった正社員総数は5400人にまで膨れ上がった。
===
さすがはソフトバンクグループ、決断が迅速で極端です。さて、こういった動きはアウトソーシング業界に広がるかもしれません。
Rep1の人材は、セキュリティ事故を起こすようなことは無いと思っています。当たり前のことです。それよりも、自分たちのやっている仕事が、
・人件費圧縮のため誰でもできる仕事(単なるコスト対策)
・高い専門サービスのアウトソーシング(戦略的パートナー)

なのか、改めて問うてみてください。
後者であれば、ソフトバンクの動きがあった際などは、派遣先会社に引き抜かれるでしょう。
ユーザからの引き抜き
は、人材派遣のビジネスモデルの限界にも通じる、肝の話です。私は、引き抜かれるような人材が
 
魅力を感じて集まってくれる会社のレップワン
 
にしなければ意味はない、と思います。

プロフィール

株式会社レップワン
代表取締役 福田兼児

Profile

関連リンク

記事カテゴリー

月別アーカイブ

2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年
2007年
2006年