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人が人を呼び、仕事が仕事を呼ぶ会社

Replog!大阪のITサービス会社Rep1代表のブログ

幻のゲンコウ

2009.06.10 カテゴリー: 仕事日記

某経済新聞からPWA受験に関する取材依頼を受けて書いたのですが、紙面の都合上掲載されなかったということ。初メディアか?と期待していただけに、せっかくなのでそのまま転記します。
 

PWA検定を受験した理由

 試験開催記事を大阪商工会議所の機関紙で発見したのが最初のきっかけです。既に開催済みの試験問題の概要を拝見し、難易度がそれほど高くなく、プロジェクト実行への考え方や段取り力を体系的に身につけるいいテストだと思ったことです。

 従業員に自発的な勉強のきっかけを与え、受験、合格を目指してもらい、仕事をしていく上で、一つの成功体験にしたかったことです。

 

PWA受験、合格後どのような効果があったか

 それまで、なし崩し的にしていた依頼や指示について、「目標」「資源」「期間(納期)」を意識した指示ができるようになりました。また、プロジェクト成功のためのプロセス、ツール、リスクや完了時の結果物を強く意識することで、皆が同じ考え方と知識を持ってプロジェクトに当たることができるようになりました。

 

 我々の会社はIT技術者を派遣契約や受託契約の元、顧客先に常駐して業務を担当することが多いです。派遣先業務を日常定例業務とすると、自社を改善する業務(自社業務)はプロジェクト的要素が強いです。自社業務をプロジェクトと認識することで、自社業務に対する考え方も体系的になり、それが派遣先業務での改善提案にもつながり、いい相乗効果をもたらしています。

 

具体的なエピソード

(成功例)

 ・社内1日研修を実施

今年3月に社内での1日研修を実施しました。その研修の企画と準備をする際、研修効果や目標を事前検証して明確にすることで、1日間の研修内容の検討や外部講師との調整がスムーズに行きました。その際に作成した資料はKB(ナレッジベース)として流用ができるよう、ファイルサーバに保管して共有しています。また、研修も好評で受講者からも年に2回以上の開催を希望する声が多いです。

 

 ・業務指示について、社内Webシステム+プロジェクト起案書を使った指示に変更

  メールで一方通行的だった指示命令について、CMSを使ったWebシステムを構築することによりあらかじめ決められたフォーマットに情報を入力することで、プロジェクトの目的と概要を明らかにすることができています。

 

(失敗例)

 ・社内報発刊のスケジューリング、準備ミス

  今年から、紙媒体の社内報発刊を企画し、発刊しています。社内のIT技術者が取材、文章書き起こし、レイアウト、簡単なイラストの作成、校正を行います。既に2つ発刊しましたが、それぞれに時間がかかり、納期遅れが発生しています。また、完成したものも誤植や内容が薄く、読み物としての品質がよくない状況です。プロジェクトとしてしっかり再意識し、担当者を増員、文章力向上の教育をして、プロジェクトの修正を行っています。

 

 ・強い意志が無いとプロジェクトは必ず失敗する

  プロジェクトに関わる全ての登場人物の強い思いが無いことには、納期が完全にずれ込みます。

 

 

まとめ

 PWA受験によって、プロジェクトの発足から完了までの流れや要素を体系的に認識することができました。しかし、プロジェクトを成功させることに一番大事なことは、「強い意志」です。その「強い意思」を達成させるために、プロジェクトとして整理する。PWA受験は、その整理に必要な知識を得るための、有効な試験です。

プロフィール

株式会社レップワン
代表取締役 福田兼児

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