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Replog!大阪のITサービス会社Rep1代表のブログ

ICT、ICTって、それは手段なのよ。

2011.01.29 カテゴリー: 仕事日記

情報通信白書 平成22年版 (2010)

情報通信白書 平成22年版 (2010)

をざっと読みました。総務省が編集とのことでデータの収集結果がたくさんあります。が、結果として、

so what?

な印象です。データの収集、確認、分析はわかった。そこからの対策であったり、行動であったりが見えない。で、どうするの?なにが進んでいるの?です。

確かに、p.155-158に

「日本の強みを生かしたグローバル展開」

というのがあるが、どうも結果が聞こえてこない。だいたいグローバル展開ってなんだ。カタカナにすると本当にあいまいになる。

情報通信の管轄が総務局なら、リーダーシップを発揮して策をどんどん出さないといけない。犠牲無きリーダーシップなどありえない。進んで調整はリーダシップではない。
 
国内でICT強化を!原口ビジョン、光の道を!

でも、インフラ、プラットフォームを整えても、使う人間が限られていたら意味無いよね。それで日本は潤うのか?一番大事なのは、それを使って何をするのか、どうなるのか、使える人が増えるための教育が必要なのかと本当に思う。

「就業規則や、社内webシステムなど、社内の仕組みばっちりです。でも、何で稼ぐかわかりません」

と言う会社のように感じる。じゃあ、そのシステムが使えるような、コンシェルジュを増やしましょう。とか言いかねなさそうで怖い。

国が何千億もかけて作ったe-taxは機能しているのか?
アメリカでの納税はwebで申告一発だが。

企業は人なり。国も人なり。
 

ITを使ってどうするんだ?が重要なはずで、国内の優秀な人材は、海外(顧客)へのセールスによって利益を得るべきなんだ。国はそういった人材を集めて、どんどん日本の技術を海外に売るべき。平和ボケの国民の目を覚まさせるべき。全く鎖国に感じる。
 
1企業が、Made in Japan といっても通じるわけはない。国がもっと言わなきゃ。
 
政府はもっと、日本の価値、日本企業の価値を国内外に宣伝し、バックアップすべきだ。今、国内で官民・民民の対立ばかりやっているようでは、ますます先は無いと思う。家族が平和なのは、家族の収入が増えるとき。所帯内で予算の奪いあいをして、借金して家計を回しても先は見えている。
 
成果は外にある。
 
例えば、日本のインターネットトラフィックの4割が海外かららしい。まさに海外にある。そしてその原因がわかっているなら、

・我が国に入っているトラフィックより、出すトラフィックの2倍化を目
 指そう。(何の2倍なのか明確な理由が必要)
・国内のデータセンタを強化。
 各事業者がパラパラとDCを創るより日本国として、海外に対抗
 しうる大規模DCを立ち上げれる基盤を創るべき。
 (TPPで話題になっている、保護が無ければ生きていけない家
 庭菜園のような農業の二の舞は避けるべき。もちろん、小規模
 ゆえの高付加価値栽培はある。中国ではその富裕層に対して
 日本のコメが日本での売価以上に売れるらしい。)
・国として、プラットフォームの効率化をするべき
 国外からのスパムが多いなら、国のゲートウェイを作ればいい
 情報関税をかければいい
・日本の国益となる国々とは、ODAなどあまっちょろいことをせずに、用途を限定する。
 ・超高速光ファイバーひきますから、貴国のICTは日本で。
   DCは世界一勤勉な日本人がオペレーションします。

などなど。

インターネットは国境を超えるんだから、国境を超える意識が大切だ。

やり方によってはさらに反感を買うかもしれないが、バーターで何かを
受け入れればいいわけだ。その結果の犠牲は仕方が無いだろう。
 
アジア杯で盛り上がる、そんなときだけ日本人を意識せず、 

〜会社、〜国で〜〜を受注。

とかスポンサーシップ抜きで、Pride of Japan を支える人たちにフォーカスすべきだ。今の芸人信仰は彼らの財布が肥えても、視聴者の財布と知識が肥えることはない。

国際的に見てまだ、日本企業、日本人のプレゼンスはあるのに、バカな報道、放送ばかりで国民に誇りすらもたそうとしない。政治家が悪いのではない。政治家にゆだねるシステムと、それを選んだ国民が悪い。商売人やビジネスマンが政治家になればいいのに。ちょっと日本の優秀な方が集まればたやすいことだろう。
 
日本には優秀な方はたくさんいると思う。しかし、そういった人材が、どうでもいい仕事(しがらみとの調整)や国内に目を向けすぎた仕事に従事しすぎているから、国のトップの仕組みから国の生産性の低さを招いていると思う。システムが過保護すぎる。集団主義すぎる。

ちなみに私は、右でも左でも、憂国の士でもなんでもなく、大きな政府を望んでいるのでもない。そういったことに関わるポジションにもいない単なる外野のヤジに過ぎない。表層的な意見だろうが、また次にこのエントリーを読み返した時に、修正できればよいと思う。
 
ITの変革によって、その従事者が減ってもそれは問題ない。今までの歴史でも、紡績や鉄鋼、造船など、展開と膨張、集約と衰退の歴史は何度もある。IT次第で、と言うのはおかしな話だ。ITはしょせん情報の伝送と加工手段であり、そこから何を生み出すかが大事なことなんだ。
 

白書からの抜粋

p.21
ICTそれ自体はツールであり、インフラやシステムを整備するだけでは地域活性化を実現することは難しい。米国の社会学者リチャード・フロリダは、イノベーションを創造できる、あるいはリードできるナレッジ・ワーカーを「クリエイティブクラス」と位置づけ・・・、当該地域における「ゆるい絆」が重要だと分析している。「脱工業化社会」の次の段階である「知識集約化社会」を目指す我が国において・・・

・2050年には日本の人口は1億人を割り込む
・2009年11月時点での国内ISP6社に関する、ダウンロードトラフィックは
 月間平均で約540Gbpsで、5年間で約4.1倍になった。
 ダウンロード中心の利用。
・ISP6社から推定する、我が国のインターネットトラフィックは
 2009年11月時点で1.36Tbps。3年で約2.1倍に
・我が国の、トラフィック総量のうち、4割以上が海外からの流
・1日のピークタイムは19時~23時。平日に比べて週末の日中利用が多い。
・クラウドサービスは2009年は3,900億円、2015年時点では2兆3,700億円予想
・日米の情報化投資は2倍以上の差
・非正規雇用比率は増加 33.5%(2007年)
・年収300~700万円の中間所得層が減少する一方で
 300万円以下の指定所得者層は増加
・我が国の、起業家の割合は国際的に極めて低水準
 会社の登記数は平成7年の約213万件をピークに減少
 (平成20年、2008年は140万件)

プロフィール

株式会社レップワン
代表取締役 福田兼児

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