2021年度始めのごあいさつ
株式会社レップワン
代表取締役
福田 兼児
新年が明け、株式会社レップワンはおかげさまで18期目を迎えました。先期は創業来
最高値の売り上げを記録することができ、かかわる方全てにあらためて御礼申し上げま
す。昨年から続く例の騒動に私は「主静」「無為安穏」として読書、思索、旅に時間を
割くことができ、この国の社会、会社の問題を当社の新しいページ群に記しました。
今の社会はイソップ寓話の「ロバを売りに行く親子」を思い出させます。個人、家族
集団、組織は互酬で成り立ちますが、原則的に利益相反関係にあります。片側の利益・
道徳はその相手方とかみ合いませんから、一定の諦観を身に着けて軽やかに過ごせばい
いのです。しかし、「よく見えないが、感じる不安」によって人々は自己と論理を見失
い、自由と権利を勘違いした益と品位に欠けた感情的な行動、それを利用するメディア
や支配層によって同階層で自らの首を絞めあっているように見えます。当社では今後も
コトの正当化のための民主化
はしません。決議は「多寡」ではなく「賢愚」で行うべきです。
自律・自走できる人間に権威や管理は不要なのです。先の寓話にも「王さまを欲しがる
カエル」があります。人は太古より自ら管理されたがり、何かにすがることで安心を得
たいようです。寓話ではおごったカエルは自滅してしまいましたが、必要に応じて情報
収集と対話をし、独善は控え、議論以前の問題に手間を割きません。必要なのは観察と
実利のみ、益なき過剰や虚飾は当社に不要です。
さて、昨年度の最高値の原因は、いくつかの派遣元会社の失策によって人の流れが当
社に来たからです。私からするとそれらの会社が「前時代的」な運営をしていることに
驚かされました。私がこのITインフラ業界に関わりだしたのは25歳、20年以上になりま
す。幸いにもその間、需要と単価感は維持されておりますが、多重請負という非効率な
構造、川下の労働者にさほど気づきや変化はないようで当社が突くポイントでもあり、
私なりの「小さな発信、設計」を続けていきます。
また現状、当社には以下の課題があり、今年は動くタイミングと判断しています。
【質】
派遣先、請負先からの単価が頭打ち
⇒ 労働者の賃金を上げなければ定着なし、上がらない賃金に魅力なし
⇒ 利益減
・付加価値の向上
契約、体制にこだわらず、同一成果を出す方法を考える
・派遣先、労働者と協調したメンバー交代など
【量】
媒体経由での採用がほぼ不可能
・紹介によるエンジニア入社を強化
我々の「労働者派遣事業」の運営には労使協力のもと、合理化と効率化を実践している
自負があります。90%以上のスタッフが1年以上の長期就業し、派遣先企業に直接雇用さ
れるスタッフもおり、それが一番の評価であることを共に喜びます。そこで今年の言葉
は、「我道」とします。
会社のためにヒトがあるのではない。ヒトのために会社がある。
と私は考えます。なぜなら会社は通貨と同じ、「皆がそう信じているから実態と機能が
ある」だけの存在です。であれば、会社は、「ヒト(物体)ではなく、キャリア(経験)
や機能を預かっているだけの存在」ではないでしょうか。
形態は機能に従う・・・サリヴァン(建築家・アメリカ)
のです。私自身の30代の空回りから学んだこととして「熱量より熱効率」です。それぞ
れが納得行く策を静かに、淡々と遂行してまいります。
Replog!大阪のITサービス会社Rep1代表のブログ
2021年度始めのごあいさつ
2021.01.01 カテゴリー: 仕事日記
プロフィール
株式会社レップワン
代表取締役 福田兼児
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