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Replog!大阪のITサービス会社Rep1代表のブログ

コア事業分析と課題について・・・その2(4P+T分析)

2006.09.03 カテゴリー: 会社運営

今回もレップワンの IT人材派遣事業の事業分析(4P+T分類)について書きたい。
4P分類とは市場戦略のために自社サービスを以下の視点で分類することであるが、私はここに「 T 」を追加したいと思う。「 T 」とは ターゲットのTである。誰に売るか、ということにも注目したい。ウォンツ・ニーズを的確に把握・分析・反映することはマーケティングに一番大事なことである。
Target:ターゲット
Product:製品
Price:価格
Promotion:プロモーション
Place:流通
—————————————
●株式会社レップワン IT人材派遣事業 4P分類
—————————————
Target:ターゲット
ターゲット(サービス提供先)はSI業界とITエンジニアの2つである。
図1:SI業界とITエンジニアの橋渡しを行う
レップワンの事業ドメインはIT業界である。
が、さらに細分化し、IT(情報システム)を提供する、SIer(エスアイヤー)業界がターゲットである。
日本のSIerは常に優秀な人材を欲しがっている。そこに対して、人材サービスを提供することが一つのドメイン。
 ⇒ちなみに、SI業界は広義のIT業界であるが、その実は違う。
また、個人のITエンジニアは技術はあっても営業力や情報収集力、交渉力に乏しい場合が多い。その乏しさに対して、代行事業を行なっていくことが一つである。
これは現在社内において定型化を急いでいる(営業代行、個人事業主開業申請・各種手続き代行、その他ツール提供など)。
ターゲットの概要は、
ITエンジニアの需要供給マッチング
であろう。
そこで発生・派生するのが上記のような代行事業である。
つまり、
レップワンと契約する人材が、キャリア形成を信じて、気持ちよく、便利に稼動できる環境を創り出すこと。
また先行く道には、
同業者組合を創出して、組織を超えた活動を行い、組合構成員へのサービス提供+組合の市場影響力向上を目指す。
がある。
Product:製品
人材サービスである。
つまり、レップワンと直接契約する人材が創りだす”付加価値”のことである。IT技術者の中でもレップワンは、インフラ系(サーバ、ネットワーク)に特化している。インフラの企画・設計・構築・運用に関わるサービスを提供できる人材の提供に集中している。
もちろん、レップワンの人材は業務を問わず派遣先事業者と協調し顧客サービスの価値向上を達成することをミッションとする。
Price:価格
レップワンの課金できるサービスは人材サービスである。
人材サービスというのは非常に価格設定が難しい。提供業務や人材のキャリアによって、一意な価格付けができないのだ。
4Pの中でも非常に重要なプライシングに、一定のルールがないのは業界の特性である。同じ人間なのに、こちらでは60万円、こちらでは50万円くらいの差が平気で発生する。
また、レップワンの人材事業は後発であるため、低価格による受注に陥りやすい。業界構造(下請け・孫受け)において下位のため、価格設定を元請とリンクせざるをえないことにある。価格設定の主導権が握れない以上、市場を見据えたプライシングは難しい。だが、ダンピング受注はしないようにはしている。しかし、案件内容に魅力があれば採算をはずして考えている。
また現在、レップワンの価格設定基準はコストプラスである。
人材に対して、これくらいの年棒で抱えており、そのための経費・利益をプラスした値付けをしている。他の会社と違うことは、技術者の年棒を顧客にオープンにしていることだ。
たとえば、レップワンと技術者が、業務委託契約の場合
技術者の単価×110% =レップワンの最低受注希望額
ex)
技術者に支払う月額基本金額=60万円
レップワンの手数料=6万円
顧客(元請)提案単価=66万円(税別)
となる。
人材サービス業界に、分かりやすい課金体系を持ち込むことがレップワンの挑戦である。
Promotion:プロモーション
人材派遣におけるプロモーションとは、二つのターゲットが必要である。
1:顧客
2:人材
である。顧客アピールがないことには、案件を確保できない。人材アピールがないことには商品(人材)を仕入れられず、売ることすらできない。
その前提で、レップワンのプロモーションは
1:直接営業活動
2:インターネット(HPおよびFind-jobによる広告)
に依存している。まだまだプロモーションと呼べる段階ではない。
人材トラフィックを集めなければ勝算はない。一番力を入れなければいけない分野である。
Place:流通
人材流通という点で、その販路は間接販売である。エンドユーザ事業所にたどりつくまで、いくつかのSIerを通っているからだ。直接契約ができればいいのだが、ゼネコンと同じ、階層構造にはばかられる。
かといって階層構造が悪いのか、とは言わない。エンドユーザ、大手SIerができない人員の雇用を我々が担っている。また、そういった人材支援要請の市場があるからこそ我々の商売(人材派遣)が成り立つのだ。
よく、「受託はしないのか」という質問を受けるが、レップワンの答えはNoだ。
レップワンは、情報システムを利用したお金の儲かる仕組み+お客様に喜んでいただけるしかけ
の企画・創造・販売会社を目指している。
また、流通と言う観点では人材派遣会社は
人材(スキル)を市場に流通させる会社
と定義することができるのではないか。そこで、大手派遣会社に属する方に言いたい。
「あなたは所属会社に本当に満足していますか?」
と。
自分スキルに流通コストがあるとしたら、それは安いほうが自分の利益は増えるはず。
ただ流通させるだけではなく、より魅力的なスキルがつく会社はどんな会社だろう。
レップワンは、お客様(ユーザ企業、技術者)の喜ぶことを第一に考えている。
 
サービス拡大、魅力化はまだまだ始まったばかりだ。
次回は、「レップワンスタッフについて」書きたいと思います。

プロフィール

株式会社レップワン
代表取締役 福田兼児

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