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Replog!大阪のITサービス会社Rep1代表のブログ

食在広州。

2025.03.26 カテゴリー: OFF・食

先日、中国は広州に行った。日本が「老いた金メダリスト」となって久しい。右も左も
 
老いただけの人、イキリ、なんでもカメラ、匿名口コミ etcetc
 
バカばっかりでほんとウンザリだ。しょせん一般人のカネ、結果、記憶、記録など一代限り。
文化、感覚は三代続いてなんぼ。殊勝に理解している人間が少なすぎる。
 
歴史的に見ても、大衆から芸術は生まれない。
印象派以降の芸術は、(画商らに操られた)投資商品でしかない。
国なり貴族が真の才能を庇護してこそ、本当に時代と空間を超える芸術は生まれる。

桂林の日月塔
 
民か国か。
愚民は口を開けば「民主主義が!」と言うが、そもそもそれは手段であって、目的ではない。
儀礼・議論ばかりで何もしない。やってもチマチマとザルばかりのこの国。
壮大なABテストを実践する米中。
結果主義の面白い国がすぐ隣にあるのに、体感しない手はないだろう。

広州の高層ビル。
「食は広州にあり。ってどういうこと?」と、一人ミシュランめぐりをして気づいたのだが
 
「広州料理が優れている。格別うまい。」
 
というわけではなく
 
「交易の中心である広州には中国、世界中から食材が集まります。」
 
ということなんだろう。
いろいろな星レストランの料理はともかく「蝶豆茶」に出会った(中国原産ではないようだが)。出した店はおそらくあの李錦記(オイスターソース発明)が運営。白磁に紺の模様、ゴールドラインに映える。

芳村にある茶葉市場。果てしなくでかい。店ありすぎ。

間違いなくいえることは「中国茶は本当に奥が深い」。10g1万円越えとか当たり前の世界。高いウーロン茶とか「まじうめー!!」日本にまったく入ってきていないブランドも多いが、つまり相手にされていないんだろう。
 
かつて
 
「広州システム」
 
として中国の対外貿易を独占し、アヘン戦争の舞台になった街。
 
「イギリス素敵!」という日本人のお花畑は多いが歴史的に世界中でとんでもないことを繰り返してきた国であることを忘れてはならない。その分家がアメリカなんだが。
 
今回も高鉄でいろいろ移動してみたので、彼らの矛盾に気づいたことがある。
 
1.廃墟ビル、住居が多すぎる。
以前から気にはなっていたのだが、今回広州~深センの車窓から確信。
・建っていても入居していない
・旧居はそのまま放置
中国の慣習なのだろう。
 
新しい建物 > こぞって移る > が、一部は残るから半端な村 or 完全移住の村は捨てられる
#都市部のショッピングモールでも同じことが起こっている。
 
2.テナントの入居率が低すぎる。
毎日広州を長時間散歩したが、摩天楼の「真の灯り=入居/稼働」がない。
日本のオフィスビルはライトアップしないので、点灯具合で入居率や活性が結構わかる。
中心街の超高層ビル1Fの受付前のディレクトリを確認。
「入居率5割は絶対になく、2、3割がいいとこ」じゃないか。
 
中国は「とにかくデカいのが正義。自然とは共存より克服」
インフラ投資がひと段落すると、この有り余る力はどこに向かうのか。
#どこの都市でも地下鉄ありすぎ。新規路線も増えすぎだが・・・
 
ムリしてでも財政を続けないと国民を貧しくさせる=政情不安につながる。とはいえ
・ヨーロッパとほぼ同じ面積で、倍の人口。56の民族。
「1国」ということ自体が奇跡なわけだが。
 
 
先日ニュースで、日本人のパスポート保持率は16%とあった。発展とは
 
外貨を稼いでこそ成り立つ
 
ものではないのか。親族内(=国内)でカネをぶんどりあい「内部の権力闘争によって力とカネはあるけど、外をまったく知らない。」というバカが本当に多い。昨年4回、今年も何度も行く予定だが、間違いなく言えることとして、
 
大多数の中国人はちゃんとしているし、親切だ。
 
50にもなると毎夜ヒマなんで中国語を習いに行きだした。現在30前後の講師たちの想像を絶する学校生活。
 
大学、高校は全寮制、朝7時から夜9時まで勉強
 
などざら。大学は高考一発で順序だてされる。日本のようにロンダリングのための「浪人」「ゆとり」などとふざけたルールはない。どう考えても、彼・彼女らのほうがはるかに勉強をしている。中国共産党は毎年100人のTopエリートをTop大学(北京、清華、復但、上海交通)あたりからスカウト。8割が理系、2割の文系は金融系。お花畑の人文・社会系など絶対にありえないと聞く。
 
そんな国に対して「文系、体育会系バンザイ」の日本文化、取柄は「日本人、日本語ができること」。「道徳」で勝っても「経済戦争」で勝てるわけないので、「古き良き文化という名の妄執」担い手も激減しているのにシコシコ続けてルサンチマンを発散。高校野球とかいつまでやってんの?と。観戦者によると「感動をもらっている」らしいが、もらうものなのか?
 
国力、国威、国勢 etcetc
 
数字的には、すべてで中国に劣っていると断言できる。そりゃ道がきれい、民がしずか、飯がうまい。安全。かもしれない。が、電車に乗っている国民の顔を比較すればどうか。エネルギッシュなのはどちらか。
 
若く、粗いが、(まだ)発展している国
老いて、静かだが、衰えていく国
 
どちらがいいか、楽しいか、という答えはない。
 
人口も減っているのに大学をつくり、ムダなホワイトカラーと手続きを量産し、かつてはNo.1だった製品力が、雑貨、電器、車、と負け続けている。市中で日本車などレクサスをたまに見る程度。ウイグル叩きで国産購買回帰となった模様。
 
日本に残るはエキセントリックな「おもてなし」という属人的産業。基本的に我々日本人は、同胞に対して極めて冷酷な民族である。基本、関わりたがらない。「おもてなし」というのはその裏返しの証左だ。
 
真の社会性、個人主義がない=領域や論争の訓練がされていないのでいきなりケンカになってしまう。「集団主義」「強制道徳」という連帯責任感・集団的道徳。末端社員/職員の不祥事になんでTopが謝罪しなきゃいけないわけ?
 
「民族というソフト」の強みが薄れ「環境・条件というハード」が地盤沈下をしている。
はてどうしたものか。わが商売は一筋の光にもならず。

プロフィール

株式会社レップワン
代表取締役 福田兼児

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